• 2023年6月24日
  • 2023年6月27日

健康診断で「血糖値の異常」を指摘されたが・・・

1.糖尿病の可能性はあるのでしょうか! 診断基準について教えてください!

健康診断で測定される “糖尿病に関する血液検査” には、「血糖値」(空腹時採血 もしくは 食後採血)と 「HbA1c」 の2種類があります。「血糖値」は採血したその瞬間の血液中のブドウ糖濃度を示し、「HbA1c」は 過去2ヶ月の血糖値の平均を反映します。図1に糖尿病の診断基準を示します。

1.別の日に行った検査で2回以上 糖尿病型の血糖高値(図1の上段)が確認される

2.糖尿病型の血糖高値(図1の上段)に加えて、慢性高血糖の存在を示唆する異常所見(図1の下段)がある

場合には糖尿病 と診断されます。

【図1 糖尿病の診断基準】

 

2.正常型(正常高値)・境界型の場合は、どのように経過をみればよいですか?

「境界型」や「正常高値群(特に高血圧・脂質異常症・肥満などの他の動脈硬化リスクがある方)」は、将来糖尿病の発症リスクが「正常型」と比べて高く、動脈硬化性合併症の頻度が増えることが知られています。そのため、食事・運動・減量などの生活習慣の改善、定期的な検査が推奨されます。

さとう内科クリニック 077-599-1861 ホームページ